*増減偏差＝log10 (無添加時の生菌数／添加時の生菌数)
　　　　　　　　　　　　　　　この値が2.0以上で抗菌力ありと評価する。

　　　　　　　　　　　　　　

６． SEABIOの応用例　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　＜無添加＞　　　　　 　　　　　　 　　　　 　　　　　　　 ＜SEABIO添加＞




　　　　　　　

５． SEABIOの配合量と抗菌活性値の関係　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ポリプロピレンコポリマー(PP)に対するSEABIO Z-28 配合量と抗菌活性値(増減偏差)の関係

Z-28の配合濃度 36℃, 24時間後の生菌数 抗菌活性値
(%) (c/ml) (増減偏差)
0 1.5×105 ***
0.35 1.3×102 3.1
0.70 ＜10 ＞4.2

低密度ポリエチレン(LDPE)に対するSEABIO Z-28 配合量と抗菌活性値(増減偏差)の関係

Z-28の配合濃度 36℃, 24時間後の生菌数 抗菌活性値
(%) (c/ml) (増減偏差)
0 8.4×105 ***
0.25 1.1×102 3.7
0.50 ＜10 ＞4.9

抗菌活性値(増減偏差)で2.0以上の抗菌効果を有すると、抗菌加工製品と認定されます。
したがって、PPで約0.3〜0.35%以上、LDPEで0.2〜0.25%配合すれば、2.0以上の抗菌活性値を得られます。

試験体 添加量(%) 36℃,　24時間後の生菌数(c/ml) 増減偏差
SEABIO Z-240 2.0 ＜10 ＞6.2
無添加 0 1.5×107 ***

１）　コンテナー(ポリプロピレンコポリマー)／大腸菌

２）　食品包装用フィルム(ポリエチレン)／大腸菌

試験体 添加量(%) 36℃,　24時間後の生菌数(c/ml) 増減偏差
SEABIO Z-28 2.0 ＜10 ＞5.4
無添加 0 2.3×106 ***

３）　塩ビタイル(軟質)／大腸菌

試験体 添加量(%) 36℃,　24時間後の生菌数(c/ml) 増減偏差
SEABIO Z-28 0.5 ＜10 ＞5.9
無添加 0 8.6×106 ***

４）　ポリプロピレン不織布／黄色ブドウ球菌

試験体 添加量(%) 36℃,　24時間後の生菌数(c/ml) 増減偏差
SEABIO Z-240 4.0 3.7×10 4.1
無添加 0 4.2×105 ***

５）　塗料の防カビ

Z-28を6%配合 ： 水性アクリル塗料
供試カビ ： Aspergillus niger(クロコウジカビ)、Penicillium funiculosum(青カビ)の混合接種
試験方法 ： JIS Z-2911に準じ、塗料をろ紙に塗布し、これをグルコース0.5%添加無機塩類寒天培地上に乗せ、
　 カビ混合懸濁液を散布し、25℃で7日間培養。
評価結果 ： 試験片上にカビの繁殖が殆ど認められない。