明日への道標




『エイミ……。君は生き続けてくれ……。どんなに辛い事があっても、生きる事を捨てないでくれ……。』

そう言ってルクスは私の胸の中で息絶えた……。

『自分だけ勝手な事を言わないで! 私にだってまだ伝えていない言葉があるんだから……!』

そう、あなたを誰よりも愛しているという事を……。


私はこれまでにあの人からたくさんの大切な物をもらい、そして、この日……。

……一番大事な物を失った……。


ガディアでは貴族達の腐敗が頂点に達し、各地で反乱が勃発していたが、一つの勢力が、

ガディア王女フィラを解放した事により、フィラ率いる解放軍が一気に勢力を伸ばし、

この国の内乱は終結した。


国の疲弊は深刻だったが、誰もが明日への希望に満ち溢れていた。

そして、私のかけがえの無い仲間達も明日へと歩き続けている。


だけど、あれから1年が過ぎようとする今でも、私は『明日への一歩』を未だに踏み出せずにいた……。

『あの日』に心を置き去りにしたまま……。


ルクス……。あなたのいないこの世界で私はどうしたらいいの?

どんなに月日が過ぎても生きる意味を見出せないよ……。

どうして私は生き続けなきゃいけないの? あなたのいないこの世界で……。


ゲイボルグも私の呼びかけに答えてくれない……。

誰でもいいから私に答えを教えて……。

私はこれからどうしたらいいの……。


やはり答えを見つけることはできない。

その時、私は自然にとある場所へと足を向けていた。

ルクスが眠る……。そして、私の大事な姉さまが過ごしているあの場所へと……。


自分で答えを見つけなければ意味が無い。そんな事はわかってる。

でも、私は助けを求めていた……。

私の心に根付いている苦しみから……。痛みから……。


そして、運命の輪が再び廻り始める……。

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